マリアエリザベート: 2010年7月の記事
2010年7月15日 モクセイ科 他
こんにちは
今回は、モクセイ科・フウロソウ科・バンレイシ科 です。
それぞれ所属する植物は少なく、精油として抽出されるものも限られています。
では、代表的な精油をみていきましょう
☆モクセイ科☆
☆ジャスミン・・・エキゾチックで魅惑的な、フローラルの香り。
開花した花の採取は、最も香りが強い夜に行なわれます。
採取量が少ないため、高価な精油のひとつです。
主な作用・・・鎮静作用・抗うつ作用・皮膚軟化作用・子宮作用・通経作用
心への作用・・・自信喪失の時に、やる気を取り戻させます。気分の浮き沈みを整えます。
体への作用・・・生理痛の緩和。分娩時の痛みを和らげ、出産後は母乳の出の促進作用も。
肌への作用・・・皮膚を柔らかくする作用があります。妊娠線ケアに有効。
注意点・・・・妊娠中は使用を避けましょう。分娩時と出産後は使用可能です。
☆フウロソウ科☆
☆ゼラニウム・・・フレッシュで甘く、ローズ風の香り。
心身両面のさまざまなバランスを調整する働きがあります。
主な作用・・・細胞成長促進作用・殺菌作用・抗うつ作用・デオドラント作用・利尿作用
心への作用・・・心のバランスを整えます。ネガティブな気持ちを明るくさせ、
体への作用・・・ホルモンバランスを整えます。老廃物や余分な水分の排出を促します。
肌への作用・・・皮脂バランスを整えます。あらゆる肌質に合います。肌の色が明るくなるでしょう。
☆バンレイシ科☆
☆イランイラン・・・エキゾチックで甘く、濃厚な香り。
イランイランの名前は、「花の中の花」という意味を持っています。
高価なジャスミン精油の代用品として、香料に使用されることがあります。
主な作用・・・鎮静作用・抗うつ作用・抗菌作用
心への作用・・・緊張、ストレス、心配事、不安などから解放させ、気持ちを明るく高揚させます。
体への作用・・・パニック障害や過呼吸の緩和に有効です。
肌への作用・・・皮脂バランスを整えます。ヘアケアにもおすすめです。
注意点・・・敏感肌の方には、刺激が強い場合があります。
高濃度、または多量の使用で、頭痛や吐き気を催す可能性があります。
※ジャスミンは溶剤抽出法(抽出部分/花)のため、アブソリュートです。(ジャスミンabs.)
ゼラニウムとイランイランは水蒸気蒸留法(抽出部分/花)での抽出です。
また来週~
2010年7月 7日 バラ科・キク科
こんにちは 今回はローズとカモミールです
どちらもおなじみかと思いますが、精油の効用としてその一部をご紹介します
☆バラ科☆
☆ローズ・・・優雅で上品な、甘い香り。
「精油の女王」と呼ばれ、高価な精油のひとつです。
水蒸気蒸留法で抽出されます。溶剤抽出法はアブソリュートと呼び、それぞれ区別します。
ダマスク種はローズオットーで有名。他にセントフォーリア種なども精油の材料になります。
主な作用・・・鎮静作用・殺菌作用・抗うつ作用・収れん作用・通経作用
心への作用・・・緊張・ストレス・嫉妬などを和らげ、高揚感・幸福感をもたらします。
体への作用・・・ホルモンバランスを整えます。咳やのどの痛みにも有効。
肌への作用・・・あらゆる肌質に使用可能です。ローズウォーターは化粧水におすすめです。
注意点・・・妊娠中は使用を避けましょう。
※ 低温で固まりますが、常温(室温)で液体に戻ります。
☆キク科☆
周囲の植物を元気にする作用があるため、「植物のお医者さん」と呼ばれています。
「ピーターラビット物語」の中では、ピーターがお母さんからハーブティーをもらう
ストーリーがあります。お子さまにも安心で、量や方法などを守れば、精油使用が可能です。
☆カモミールローマン・・・リンゴ様の、甘い香り。
主な作用・・・抗菌作用・消毒作用・抗ウイルス作用・発汗作用・強心作用
心への作用・・・不安や緊張を和らげ、穏やかにさせます。不眠症改善に効果大。
体への作用・・・花粉症などのアレルギー緩和におすすめです。消化促進作用もあります。
肌への作用・・・にきびや日焼け跡のスキンケアや、年齢肌にようでしょう。
注意点・・・妊娠初期は使用を避けましょう。
☆カモミールジャーマン・・・甘く、ややスパイシーな香り。
主な作用・・・抗菌作用・消毒作用・抗ウイルス作用・発汗作用・強心作用
心への作用・・・元気のない時のパワーアップに役立ちます。
体への作用・・・婦人科系(生理痛、更年期症状など)の不調緩和に。
肌への作用・・・肌荒れ改善、皮膚に弾力を与えるなどの、アンチエイジングに。
注意点・・・妊娠初期は使用を避けましょう。皮膚刺激の可能性あり。心配な時はパッチテストを。
※ ジャーマン種の精油の濃い青色は、生の植物には含まれず、水蒸気蒸留法で発生するカマズレンという
物質です。
また来週~
2010年7月 1日 ヒノキ科・フトモモ科
こんにちは 今回は、ヒノキ科とフトモモ科です
なじみのない科名かもしれませんが、精油名はご存知かと思います
それぞれ2種ずつのご紹介です すべて水蒸気蒸留法です。
☆ヒノキ科☆
☆ジュニパー・・・森林浴をイメージさせる香り。
お酒のジンの香りづけとして有名です。
空気清浄の作用があり、リフレッシュに役立つでしょう。
主な作用・・・収れん作用・殺菌作用・消毒作用・発汗作用・利尿作用
心への作用・・・頭の働きをクリアにさせます。停滞気味の気持ちを前向きにさせます。
体への作用・・・老廃物や過剰水分の排出に優れ、デトックスに有効です。
肌への作用・・・オイリー肌や脂っぽい頭皮のケアにおすすめです。にきびにもよいでしょう。
注意点・・・妊娠中は避けましょう。腎臓が弱い方は、使用量・期間に要注意。
☆サイプレス・・・森林の中にいるような、豊かな木の香り。
常緑樹で、サイプレスの名前は「永遠に朽ちない」という意味に由来します。
主な作用・・・収れん作用・鎮静作用・消毒作用・制汗作用・利尿作用
心への作用・・・イライラ、興奮、怒りなどを落ち着かせ、冷静にスッキリさせる作用があります。
体への作用・・・老廃物や過剰水分の排出に優れ、むくみに効果的です。ホルモンバランスを整えます。
肌への作用・・・フェイシャルの引きしめによいでしょう。制汗・デオドラント効果もあります。
☆フトモモ科☆
☆ユーカリ・・・ミント様の、クリアでシャープな香り。
ユーカリとしては多品種ありますが、精油での使用は数種のみのようです。
グロブルス種やラディアータ種が有名です。
主な作用・・・殺菌作用・消毒作用・抗ウイルス作用・消炎作用・利尿作用
心への作用・・・頭の働きを活発にするため、集中力を高めたい仕事時や勉強時におすすめです。
体への作用・・・風邪や花粉症の緩和に有効です。筋肉痛の改善にもよいでしょう。
肌への作用・・・殺菌や、傷(切り傷、擦り傷、虫さされなど)の手当てに効果的です。
注意点・・・高血圧の方、または子供への使用は避けましょう。
☆ティートリー・・・シャープですっきりした香り。
殺菌、消毒、感染症予防として、古くから使われているようです。
いわゆる「お茶(Tea)」とは無関係の植物です。
主な作用・・・抗菌作用・消毒作用・抗ウイルス作用・発汗作用・強心作用
心への作用・・・気持ちがリフレッシュし、気分転換になります。
体への作用・・・風邪やインフルエンザの感染症予防に効果的です。
肌への作用・・・日焼けの炎症に有効です。乾燥やフケなどの頭皮ケアにもおすすめです。
注意点・・・皮膚刺激があるので、使用量に要注意。
ではまた来週
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