2010年3月18日 抽出方法♪
こんにちは
今回は精油の抽出方法です。主なもので3通りあります。
順に見ていきましょう
★精油の抽出方法★
★水蒸気蒸留法
最も多く使用されている方法です。
蒸留釜に原料(植物)を入れ、釜底から水蒸気を吹き込み(または水とともに沸騰させ)ます。
すると、植物の芳香物質が気化し、水蒸気が立ち上ります。
この水蒸気を集めて冷やすと液体になります。
液体は2層になっていて、上層が精油、下層が芳香蒸留水(フラワーウォーター)です。
分離機で2層を分けて、精油を抽出します。
水蒸気蒸留法で得られる精油の例・・・ペパーミント、ラベンダー、ローズオットー等
芳香蒸留水(フラワーウォーター)の例・・・カモミール、ラベンダー、ローズ
★圧搾法
原料が柑橘系の果皮の場合の抽出方法です。
機械で圧力をかけて果実を絞って精油を得ます。
熱変化が少ないので香りはフレッシュですが、
変質しやすい成分を含むため品質劣化は早いでしょう。
圧搾法で得られる精油の例・・・オレンジスイート、グレープフルーツ、レモン等
★溶剤抽出法
原料が熱(や水)に弱い場合の抽出法です。
溶剤釜に溶剤(ヘキサン等)と原料(植物)を入れて浸け込み、
溶剤に有効成分を吸着させます。
その溶剤を揮発させると精油成分を含む固形ワックス(コンクリート)が採れます。
この固形ワックスをエタノールで溶かして冷やした後
エタノールを除去して精油を得ます。
この方法で抽出された精油は、花由来がアブソリュート(abs.)
樹脂由来がレジノイド(reg.)と呼ばれます。
溶剤抽出法で得られる精油の例・・・ジャスミンabs. 、ローズabs. 、ベンゾインreg. 等
※ 溶剤抽出法で得られる精油には、溶剤が残留している可能性があるようです。
トリートメントオイルとして使用する場合には注意しましょう。
ではまた来週
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