2009年12月10日 How to 雪道ドライブ 準備編
いよいよ本格スキーシーズンの到来!
…まだ雪ないケド(´Д`A;) 到来っ!
ウインターシーズンはなんといっても雪ですが。
その際に文字通り「避けては通れない」もの…それは雪道です。
普段走りなれてない方には難敵のこの雪道。通常の道路とは状況が全く違い、運転方法も異なります。
でも運転に関してはそんなに難しいことはありません。
要は「急」のつく運転をしないこと、に尽きます。
これと、普通もそうですが、スピードと車間距離。この3つが守れていれば、そう事故には遭わないと思います。
…ただし。
それもしっかりとした準備ができていれば、の話。準備ができていないとこれも効きませんし、車が動かなくなったりします。
そこで!
今回は雪道を運転する前の準備についてお教えしたいと思います(〃^∇^)o_彡☆
■準備その1 タイヤ編
ウインターシーズンは昨今の暖冬の影響でドライ路面で走れることも多くなりましたが、そこは気まぐれな山のお天気。急に天候が変わっていきなり大雪に見舞われることも多々あります。
その時点で晴れや路面がドライだからといって安心はできません。
丸裸のノーマルタイヤではムリです!
必ずスタッドレスタイヤでお越しになるか、チェーンのご準備を。
お電話でお問い合わせをいただく際にけっこう聞く話ですが、
「スタッドレスにチェーン巻いていけば大丈夫ですよね」
とおっしゃる方がいらっしゃいます(1人2人じゃないですよ。けっこういます!)。
これは断言します。スタッドレスとチェーンは、兼用するものではありません!
兼用しても、チェーンの効果しか得られませんので、せっかくのスタッドレスタイヤがムダになってしまいます。
スタッドレスタイヤをお持ちの場合は、チェーンに投資するのは全くの無駄遣いです。必要ありません。
荷物も多くなりますし、いいことないのでやめておきましょう。
ただ、気をつけて欲しい点が1点だけありまして、スタッドレスタイヤの効き具合について。
いくらスタッドレスタイヤだからといって、効きめがなければ意味がありません。
これがなかなか難しいところですが、新しい、溝の深いタイヤであること。
保存状態にもよりますので一概には言えないのですが、おおよその目安としては、プラットホームの出ていない、3~4年以内のタイヤ…ですかね。
スタッドレスタイヤの技術も日進月歩なので、新しいモデルのタイヤほどよく効くと思ってまず間違いありません。
が、運転の仕方をカバーできるほどの差ではないですよ。まずは安全運転ありきです。
続きまして、チェーン。
チェーンに関しては、装着方法は必ず覚えてきてください!
ホテルやスキー場の人間もそうですし、もちろん地元の方もそうなんですが、みんなチェーンに関してはド素人です。
なぜかというと、こちらではチェーンは使わないから。
チェーンはノーマルタイヤに使うもの。
こちらではみんなスタッドレスタイヤを所有してますので、チェーンを使ったことがない人がほとんどです。
なので、「チェーン巻くの手伝っていただけますか…?」と言われても、残念ながらできません(゜へ゜;)
せっかくチェーンを買っても、使えなかったらただの宝の持ち腐れ。
買ったらご自分で必ず一度装着してみてください。
あと、チェーンは駆動輪に巻いてくださいね!
FFなら前、FR(MR・RR含む)なら後ろですよ!
今はほとんどの国産車がFFですが、クラウン・エルグランド・スカイライン・BMWなんかはFRです。
これらの車は前輪に巻いても走りませんよ。出発前にご自分の車の駆動方式のご確認を。
4WD・AWDの場合は、4輪に巻くのが理想です。
車の説明書にも書いてあると思いますが、4WDの場合、同じタイヤサイズを使用しないと、最悪の場合トルクコンバーターやデフが逝っちゃいます。
簡単に言うと、壊れます。なので、4輪に巻いたほうがいいです。
■準備その2 バッテリー編
あれ?エンジンがかからない!?(゚Д゚ノ)ノ
冬場のこのようなトラブルの原因は、主にバッテリートラブルです。
なぜ冬場に多発するかというと、寒いとバッテリーの性能は低下するからなんです。
なので、出発前に点検するorしてもらうのはもちろんのことですが、この際、ワンランク上のバッテリーに交換しちゃうのもアリです。
バッテリーを見るとおわかりいただけるかと思いますが、ほとんどのバッテリーには「40B19R」「55D23L」等の記載があります。
この記号の、最初のアルファベットの前の数字が大きいほど、容量の大きいバッテリーです。
それ以下の部分はバッテリーそのものの大きさ等を表しています。
大きさが同じものであれば互換性がありますので、55D23L⇒75D23L等が可能です。
実際に車の寒冷地仕様なんかは、この方式で容量の大きいものを積んでいます。
容量を大きくすることによるデメリットはほとんどないので、車検なんかの際にランクアップしちゃうのがオススメです。
…デメリットが「ほとんどない」ってことは、少しはあるんだろうって?
あるにはあります。容量多いほうが、値段も高いですw それだけです。
あとはダッシュボードの上においておくソーラー方式のバッテリー補助充電器みたいなのも市販されてます。
充電量はわずかですし夜は充電できませんが、ないよりはマシかもしれません。
■準備その3 その他
ワイパーは冬用の方が間違いないです。
少々高いですが、仕方ありませんね。
天候が悪くなってくればくるほど、これを準備しているのといないとでは大きな差が出てきます。
通常のワイパーだと、凍って氷の棒のようになってしまい、全く拭いてくれなくなります。
冬用は凍りませんので、拭いてくれます。
値段がネックなのですが、安いものをお探しであれば、今はエコワイパーmidoriっていう名前の冬兼用のワイパーも売られてまして、値段もけっこうエコなので、探してみてください。
窓が凍ると全く見えませんから、スノーブラシはあると楽ですね。
大体ブラシとスクレーパー(削るヘラみたいなの)が一体になって売られています。
値段も500円~1,000円くらいと高くないので、持っていてもいいでしょう。スクレーパー部分が大きいほうが使いやすいですよ。
水やお湯をぶっかけるという荒療治もあるにはありますが、あまりオススメしません。
第一、水やお湯を手に入れるほうが大変ですし、フロントガラスだけならまだしもサイドはとてもやりづらいです。
続いて手袋。
これは必須です。あるとないとでは天国と地獄ほどの差があります。
できるなら毛糸や革などじゃないほうがいいでしょうね。水が染み込まないタイプがいいです。
次にサングラス。
真っ白な道路に光が反射すると、あたり一面同じに見えて、どこまでが道路かわからなくなって…気づけば田んぼにドッスン、なんてこともあります。
できればあったほうがいいでしょう。偏向タイプがオススメです。
と、雪国暮らし30年の僕がご案内させていただきました。
雪国にお越しの際は、車にも冬のご準備を!
準備万端で楽しいウインターリゾートを満喫しましょう!
…その前に雪降らないかなァ(´Д`;
深谷
前の記事:企画のお仕事、規格外?(その1)|次の記事:和食堂「天王坂」